ブライダルネイルの近道

触媒付きの車両に対しては、税金をこれだけ安くなるというようなインセンティブですね。 八三年のUS規制レベルというような、窒素酸化物であるとか、二酸化炭素を減らす装置です。
これに対しまして、トヨタの対応というのが、スターレット、カローラなど主力車種が、マルチバルブェンジン、つまり多バルブエンジンという触媒なしで規制値をクリアすることになったわけです。 これは画期的な技術でした。
詳しい技術的な説明というのはちょっと長くなりますので省略いたします。 この年の新車の売れ行きが前年比十八・九%プラスのところ、トヨタはなんと前年比五割増し、五十・八%プラスの新記録を達成しました。
これは業界もあっと驚く快挙でした。 この成功要素としては、市場ニーズに合致した商品をタイムリーに充分供給すること、そして、その利点を顧客に認知せしめること。
簡単なことですけれども、これが実際はなかなかうまくいかないのです。 何かちぐはぐになってしまうのが現実なのですね。
種蒔きのマーケティングミステリー・ショッパーなども次にこのお客様第一主義ということで、ディーラーの質を高めるために、例えばミステリー・ショッパーという、お客を装いましてね、予め車に故障個所をそれから金融会社というのも作りました。 お客さんの月賦をトヨタの銀行が市中の銀行よりも低い金利で融資するというシステムで、販売店にも手数料を払いますよという仕組みですね。
ですからこのために、トヨタクレジットバンクという銀行も作りました。 それからモータースポーツの基地、これはケルンの本社の敷地に、世界のラリーへの出撃基地を作りました。

ここからサファリラリーであるとか、オーストラリアラリーだとか、いろんなところへ、もうそれこそジャンボ一機チャーターしまして、そこにサービスのトラックなんかも積んで、そうして世界各地に行くわけです。 今はここがフォーミュラーのベースになっておりまして、ここだけでいま八百人ぐらいの世界各国からのエンジニアが働いております。
場所はあとでスライドでお見せしたいと思いますけれども。 マーケティングといってもただモノを売るだけじゃなくて、いろいろありまして、短期長期の種撒きが必要であります。
あらゆる角度からのトヨタのブランドカ、あるいはブランドイメージを高める努力をしました。 例えば、テクニカルセミナー。
これは技術の担当副社長にお願いしまして、新聞や雑誌社に対してのトヨタの技術のPRと、イメージアップを図る。 日本へも招待して工場見学をする、あるいはテストドライブをしてもらうというようなことですね。
それから地方にも部品倉庫を作りました。 アフターサービスのために、ハノーバー、ミュンヘン、ブルッフザールという三カ所に部品倉庫を作りまして、ケルンの本社とオンラインで結びまして、ディーラーから注文があったら二十四時間以内に配送するというシステムで、ドイツメーカーに劣らないサービス体制にしました。
社会貢献・文化活動もマーケティングの一環次に、社会貢献・文化活動もマーケティングの一環であるという話ですけれども、交通安全のキャンペーンをいたしまして、トヨタは学童たちに大量の黄色の雨合羽、ポンチョというのですけれども、それを贈呈いたしました。 これが大変評価されまして、私は国とケルンがあるノルトライン・ヴェストファーレン州からも勲章をいただきまして、表彰されました。
それから、トヨタ基金というのも作りまして、教育・科学・文化面での援助をしております。 寄付もいろいろしました。

ケルンの子ども病院であるとか、バル・デス・シュポルトというスポーツ振興のための、大統領であるとか首相であるとかが出席します三千人ぐらいの大パーティーなのですが、これがされました。 本社のドイツ人よりも、私のほうが現場の状況を知っているということが、社内の会議なんかでも説得力がありました。
「君がこう言ったって、私はあそこでこういう話を聞いてきているんだ」というふうに言わなければいけないのですね。 作っておいてディーラーに持ち込んで、それでちゃんと故障を発見できるかというテストをするわけなのです。
その時にお客さんへの対応が、きちんとできるかどうかというようなことも全部チェックしまして、あとで「あんたのところは全然故障を発見できなかったね」とかですね、「いろんな接客態度が悪かったよ」というようなことを指導する、そういうミステリー・ショッパーということもやりました。 あるいはディーラーのお客様に対する誓いの言葉というか、それを額にして所内に掲げさせました。
「誠心誠意サービスします」「修理代金の明細もきちんとお伝えします」とか、そういう言葉です。 私もディーラー訪問したときにはそこにサインしました。
本社と現場の一体感を高めたのですね。 それから現場主義ということもあります。
私も頻繁にディーラー訪問いたしまして、現場の声を吸い上げる努力をしました。 ドイツのメーカーというのはトップまでが現場回りするということはあまりないようで、日本人が田舎の小さな販売店にまで足を延ばしてくれたと、そして話を聞いてくれたということで大変感謝一年に一回ありまして、トヨタだけがそのトンボーラという、慈善パーティーなものですから、くじの景品に車を出しまして、日本人では私たち夫妻だけが出席しておりました。
それから、ケルンの日本文化会館だとか、ベルリンの森鴎外記念館であるだとかビュルッブルグのシーボルト記念館などにも寄付をいたしました。 日本紹介・日独友好のためのヤーパンマガジンという出版社があるのですが、そこへもいろいろ援助をいたしました。
よき企業市民として認知される方法をとることが重要で、これもマーケティングの一環なわけです。 一口にマーケティングといっても、単にモノを売るというだけではなくて、いろんなことをやるということがお分かりいただけたかと思います。
ケルン市に認められた、ドイツトヨタ本社これがドイツトヨタの本社です。 ケルンの郊外にあり近くにアウトバーンが走っておりまして、ケルンからボンまで行くアウトバーン沿いですね。
これが事務棟でこれが部品倉庫、これがサービきて、次に失敗事例をご紹介しましょう。 フォルクスワーゲンとの提携裏話というか、車種選択の問題です。

八五年、私がフォルクスワーゲンのハーン社長に挨拶に行ったときに、ハーン社長から極秘に「トヨタと一緒に仕事をしたい」というラブコールがありました。 それからいろいろありまして、結局ワーゲン側は乗用車であるとか、四輪駆動車などを希望していたようですけれども、ハイラックスという一トンピックアップですね。
それをハノーバーの工場で作ることに合意しました。 一トンピックアップというのは、荷台がオープンになっている、ピックアップトラックですね。
けれどもドイツでは、この種のトラックの市場がないのです。 で、ギリシャとか、あるいはフランスだとか、南欧では雨が少なくて、少しは売れましたが、私がいたときはこれだけで、あとは野原だったのです。
高層の自動部品倉庫、それから先ほど申し上げましたモータースポーツの基地(トヨタ・モータースポーツGMBH)、ここに八百人ぐらいの人がいてフォーミュラ-1の開発・参加をやっています。 いまはさらに拡張されて大工場になっています。

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